研究_シンポジウム「生き続ける琉球の村落」

10月6日(土)にシンポジウム「生き続ける琉球の村落」を開催しました。
思えば1年前、中部大学で開催されたシンポジウムに触発されて無謀にも企画したこのシンポジウム。
今までの研究成果を沖縄の地に少しでも返せたらと常々考えていたのでちょうど良い機会だと思い切って進めました。

シンポジウムを企画するにあたり2点を考えました。ひとつは沖縄で最も著名な歴史家「高良倉吉」に基調講演をお願いすること。
そして、私の師匠である「齊木崇人」に沖縄の地でシンポジウムを総括してもらうこと。
沖縄県立美術館・博物館でそれが実現しました。120名定員のところ140名というまさに満員御礼でした。

浦山隆一先生(富山国際大)の進行でスタートしたシンポジウムは、高良倉吉先生(琉球大)の基調講演で来場者の心を魅了し、
鎌田、山元、鈴木、仲間、澁谷の5名の発表者によって具体的な琉球の村落像を形づくって行きました。
韓国の崔先生は琉球と韓国を比較しながらアジアに向けた研究の可能性を示していただきました。
そして、齊木崇人先生(神戸芸工大)の総括で来場者の熱気は最高潮に達しました。
齊木先生のご発表はひとこと、見事でした。側で先生の発表を聞きながら弟子として誇らしかったです。

そして5時間にも及ぶ長い長いシンポジウムが終演を迎えました。
我々の顔にも来場者の顔にも笑顔にあふれていました。心の底から楽しかった。そう思えるシンポジウムでした。
その後の打ち上げでは先生も学生も酔っぱらって「かちゃーしー」を踊りながら夜が更けていきました。

最後に、私の無鉄砲なお願いに快く手を差し伸べてくださった先生方、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
私は本当に幸せものです。先生方がくださったこの気持ちやお考えを、私は拙いながらも学生に伝えていきます。
そして、また必ず第2回を企画します。沖縄の皆様楽しみにしていてください。